イスラム金融版自動車ローンの利用が急増

ブルームバーグが報じたところに寄ると、インドネシアのイスラム金融資産総額が、わずか1年で50%増と記録的な伸びを見せているそうです。

自動車市場の拡大とともに、イスラム金融版の自動車ローンの利用が増えたことが主因となっています。

イスラム金融は金利の概念が無いという特徴がありますが、もちろん一般的な金融の金利に相当する部分は存在します。

なかなか理解が難しいイスラム金融ではありますが、これだけの急成長を実現するには理由があるはずです。それは一体どのようなものなのでしょうか。

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イスラム法(以下「シャリア」)に基づく商品の売買、事業へ投資など実態を伴う投資を行い、その利益によって資金が増加取引による適正な資金の増加がイスラム金融の特徴です。

寝てても勝手にお金が増える様な金利(以下リバー)は禁じられています。

そんな中で資産総額が、わずか1年で50%増ともなっているのはまさしく驚異的な伸びですね。

トヨタの現地ディーラー、オート2000によると、昨年の自動車販売台数は前年比で57%増加したそうです。2014年には東南アジア最大の自動車市場であるタイを追い抜く可能性もあるということですから、国内の販売台数の下落を考えてもターゲットをインドネシアに向けている事が考えられます。

こうした販売台数の伸びと並行して個人向け融資に占める自動車ローンの割合は、前年の20%から35%に増加するなど確実に成長しているようです。

リテール商品は、これまで富裕層をターゲットにしてきた三菱東京UFJ銀行も海外の一般層をターゲットにしていくなど海外戦略の一つとして推し進めています。それはやはり利幅が大きいからでしょう。

奇しくも、中国政府が金融引き締め政策により自動車ローンを販売出来なくなっているというニュースがありましたが、インドネシアでは正反対の結果が出ているようです。

投資対象としてもイスラム金融商品への関心が高まっているのが頷けますね。

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