アーカイブ: 2010年12月12日

第30回全国クレサラ・ヤミ金被害者交流集会開催

岐阜市内で先月「第30回全国クレサラ・ヤミ金被害者交流集会」(全国クレジット・サラ金問題対策協など主催)が開かれました。

今年は、6月に改正貸金業法完全施行されるなど、金融市場においては節目の年となりました。

2日にわたった集会では、1日約1500人が参加し、貧困や自殺、多重債務をテーマにしたパネル討論もあった模様です。

ここで自殺について討論される背景には、日本の自殺者が毎年3万人という先進国としては異常なまでに高い数値が理由となっています。

しかもその自殺者数はここ10年連続となっていますし、3万人という数字は交通事故の約5倍以上、米国での自殺者数の2倍もの方が亡くなっています。

日弁連の宇都宮健児会長は講演で「多重債務に陥る原因の多くが、生活苦や失業」とし、「貧困問題に取り組まないと、根本的な解決にならない」と訴えましたが、法律の専門家が債務整理につけ込み1万円超の過払い金を取り戻すのに、約21万円の費用を請求するなどの二次被害も深刻です。

改正貸金業法や総量規制の影響は今後、益々増加し、クレジットカード現金化等の副作用も社会問題となりつつあります。

来年は改正の影響によるこうした新たな問題へ、スピーディに対応する必要がありそうです。