クレジット現金化で消費者庁がキャンペーン

クレジットカードのショッピング枠を不当に換金する現金化の横行に歯止めをかけようと、消費者庁は1日から、「ストップ!クレジットカード現金化」と題するキャンペーンを始ました。

クレジットカードの現金化は、クレジットカードのショッピング枠を利用した資金調達方法として、改正貸金業法・総量規制導入後、消費者金融などから新たな借入が困難となった借り手を中心に、急速に広がったサービスのうちの一つ。

現金化の仕組みは、ショッピング枠を利用して実態のない買い物を限度額内でさせ、そのキャッシュバックとして購入額の7~9割を利用者に戻すというもの。

例えば、100万円の買い物を「した」と決算し、利用者は業者からキャッシュバックとして80万円を受け取り、カード支払日に100万円を返済する。

融資ではないので貸金業法の対象とならず、ほとんどの場合即日で資金が振り込まれることから、将来多額の返済が待ち構えていたと分かっていても利用する人は多い。

こうした現状を憂慮し消費者庁のホームページにクレジットカード現金化特設サイトを開く他、現金化の問題点をまとめたチラシを56万枚作成。
消費者に利用しないよう呼び掛ける方針のようです。

消費者庁は「(クレジット現金化は)結局債務が増え、支払い困難になる」としており、換金目的の利用はクレジット会社の規約違反で、「カードが利用停止になったり、クレジット会社に詐欺と判断されたりする場合もある」とクギを刺しています。

利用者の返済不能で、クレジット会社が損害を被る例も多い為、本格的な法制度による規制が求められています。

«
»
 

トラックバックURL