アイフル当期損益は96億円の黒字に転換
消費者金融大手で、事業再生ADRによる再建中のアイフルは、当期損益は96億円の黒字に転換したと発表しました。(前年同期は2838億円の赤字)
過払い金返還請求の為に備える利息返還損失引当金繰入額について、前年同期は事業再生ADR手続きにともなって保守的に積み上げて赤字要因となっていましたが、これが縮小し利益を押し上げる格好となった模様です。
また、アイフルの米ドル建てSBについて、信用リスクへの警戒が払しょくされないものの、高い利回りを求める投資家が購入に意欲的で、これが価格を押し上げる大きな要因となっているようで、株価も微弱ながら上昇。
アコム、プロミスと大手消費者金融株が下がるなか、9日のアイフル株価は前日比+2円の88円となっています。
消費者金融の過払い返還金2000億円超とも言われる中、アイフルの業績面の不安が後退していると判断されており、結果的にアイフルの米ドル建てSBにも買いが入っているようです。
まだ目立った成果は発表されていませんが、総量規制の対象外となっている事業者ローン部門でも「アイフル事業サポートプラン-個人事業主-」などの販売もしており、個人向け無担保融資以外の収益も少なからず上昇しているのではないでしょうか?
トラックバックURL